t>

英国のスターマー首相は15日の記者会見で、16歳未満の子どもを対象にソーシャルメディア(SNS)の利用を全面的に禁止する方針を発表した。首相は「子供の安全と幸福について妥協するつもりはない」と強調し、年内、具体的には12月までに関連法案を議会で成立させる目標を表明した。
この禁止措置は、未成年者のメンタルヘルスやプライバシー保護を目的としており、SNS企業には厳格な年齢確認の義務付けが課される見通しだ。スターマー氏は「テクノロジー企業はこれまで十分な対策を取ってこなかった」と批判し、政府として強い規制に踏み切る決意を示した。
子供のSNS利用禁止を巡っては、オーストラリアが昨年12月に世界で初めて国家レベルで16歳未満の利用を禁止した法律を施行しており、英国もこれに続く形となる。オーストラリアの事例では、罰則として企業への高額な制裁金が設定され、一定の効果が報告されている。
一方、英国国内では表現の自由や子どものプライバシーへの影響を懸念する声も上がっている。専門家からは「一律の禁止ではなく、年齢に応じた段階的アプローチが必要だ」との意見が出ており、議会審議では与野党間で激しい論戦が予想される。
スターマー首相は「私たちの子供たちを守るために、今行動しなければならない」と述べ、喫緊の課題として法案成立を優先する考えを示した。関係閣僚は詳細なスケジュールを年内にまとめる方針で、英国のSNS規制が国際的な議論をさらに加速させる可能性がある。